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酒呑童子絵巻(根津美術館の庭散策)

根津美術館に行きました。ここは庭園の散策と合わせ技で作品鑑賞券が使えるので、興味のある催し物をやっている時はお得感が有ります。
今回は展示作品に興味が有りつつも、主に冬の庭を歩くつもりで六本木で用を足した帰りに行きました。六本木から乃木坂迄一駅歩くと、根津美術館の有る表参道には一駅なので、バリューセットに組み立ててみた訳です。

根津16

「酒呑童子絵巻」は、童子の住処を丹波国大江山とする「大江山系」と、それを近江国伊吹山とする「伊吹山系」に分かれるとか。私は今まで大江山系の作品を見る機会が多かったような気がします。で、これは伊吹山系なのだそうです。
今回は、16世紀に成立したものと17世紀のものとは、それぞれ断片的に展示されていて、19世紀の住吉弘尚筆のものは、所々話を補いながら八巻全てが展示されていました。


「酒呑童子」は、高貴なお姫様達を頻繁に攫う鬼が大江山(伊吹山)に住んでいると言うので、源頼光、藤原保昌達が山伏に化けて退治に行き、見事首を切り落としましたとさ、と言うお話。基本の伝説はそう言うものなのでしょうが、この絵巻は八巻の内の前半の四巻に、酒呑童子の生い立ちが描かれているのが画期的です。勿論後付けのお話ですし、鬼の生い立ちの物語は他にも有るのですが、今回このバージョンを初めて読んで面白かったです。
まず古事記や日本書紀に登場する、須佐之男命(素戔嗚尊)が、人身御供にあげられそうになった櫛名田比売(この絵巻では稲田姫)を救うために、八岐大蛇を退治したと言う有名なお話から始まります。皆様ご存知のように、八岐大蛇は用意された酒甕に目を奪われ、うかうかと飲んだくれて首を切り落とされてしまったのでした。
酒の上での失敗が悔しくて恨みが晴れない八岐大蛇は、その怒りを鎮めるため伊吹山に神として祀られます。結果、八岐大蛇は伊吹大明神となりました。
その伊吹大明神が近江の国の長者の娘と契って、生まれたのが酒呑童子。この子はパパ似で3歳の時に既に大酒飲みで周りに迷惑をかけまくり、最澄(伝教大師)に預けられ高野山で修行の日々を送ることになります。
禁酒して大人しく修行に励んでいたのですが、ティーンエイジャーの時に祭りの手伝いをしている際、久し振りに飲酒の機会を得て大酒を飲んで乱暴狼藉、山を追い出されることに。
と言う所までが生い立ち編で、後は皆様ご存知の頼光達の鬼退治のお話になる訳です。酒に酔って正体をなくした為に英雄に首を切り落とされると言う、パパそっくりの生涯、父子二代酒で身を滅ぼした訳ですね。相手の英雄に敗れたと言うより、飲酒により自滅した、と。後付けの物語ですが、父子のDNAの繋がりなんかも感じさせて、中々上手く出来ていると思いました。


常設展示の18~19世紀の宝飾時計
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根津美術館の館内です
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内扉を出れば冬の庭
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寒々としているのが風情です
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青山にこんな場所が有るとは
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この広大な庭には外の喧騒は届きません
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天神様(菅原道真)が祭られている小さな社(天神の飛梅祠)
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狛犬さんを発見
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このお庭には冬季職人さんが藁ぼっちを飾るので、それを見るのもこの時期の散策の楽しみです
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その気になって捜して見ると、色々な所に置かれているのが分かります
根津15

庭園内のカフェでお茶したり、大人の休日って感じ?
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テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術

デブの壁

大晦日の「孤独のグルメ」を見て、京都編で出たぐじ(甘鯛)の炊き込みご飯が猛烈に食べたくなりました。せめて何か白身魚の酒蒸しでもするかな。
その回では、料理を運ぶお店の人役の女優さんも良い感じで、食べ物が皆美味しそうに見えました。
テキパキしつつも愛嬌が有って、馴れ過ぎずと言う、食べ物屋さんでの接客及び料理の出し方って難しいのです。素早く丁寧に食べ手の程良い距離に置く動作。そして冷淡にはならない口数の少なさ。実際のお店でも、これが感じが良いケースは案外多くありません。
伊東四朗の役は、脚本家がもう少し丁寧に作り込んで欲しかったなあ。彼なら短い出番でも何でもやらかしてくれるのですから。伊東四朗が存分にやっても、それに気圧されるような松重豊でもないし。
松重豊は好きな俳優さんですが、この番組を見て食べ方も美しいと思いました。「深夜食堂」のやくざ役の頃からそう思っていましたが、今の食べまくる役を見て尚更。
箸が長く見えるのは、箸の実寸もさることながら、頭の方を持っているからなのね。私もそうするよう躾けられましたが、中々出来なくてそのままずるずると。
これは一朝一夕では出来ないことなので、そういう意味での育ちと言いますか、躾けが良いのだと思います。
それにしても「孤独のグルメ」、食べる量があの年代の男性にしては多くない? 京都の回はまだしも、名古屋の回で、他に点心も取りながらラーメンとチャーハンをそれぞれしっかり1人前づつ注文するってのは、やり過ぎじゃないかい? 食いしん坊万才じゃないんだからさ。
きっと設定的にはもっと若い男性なのだと思います。でも松重に代わる人材はちょっといないし、私としても松重だから見る訳で。
松重氏はプロの俳優として、身体づくりはしっかりやっていると思うので、折角の奇麗なスーツ姿のためにも(スーツを綺麗に着る俳優さんは珍しい。案外そこらのサラリーマンの課長クラスに負けていたりすることが多いものです)、今の体型は是非キープして頂きたいものです。
体形のキープと言えば、新年のお出かけの為に、少し上等な方のコートを捜してクローゼットをかき回している内に、昔のスカートがハンガーから落ちたのを拾ってちょっと腰にあててみて、・・・ダイエット成功とは言ったものの(^^;)、決して以前のレベルに戻った訳ではなく、昔は次元が違っていたのだなあと言うことを再確認致しました。
小太りへの道を何とか食い止めたというだけの話なんだからね。過大評価しちゃあいかんよ私。
暮れに、いい加減手を切りたいと思いつつ、ついバーゲン時に通り掛かると覗いてしまうユニクロで、格安のパンツを買ってしまいまして、その試着の時、MでバッチリだけどSもなんとか行けるのに気が付いて、中庸に収まる喜びを噛み締めたりしたけれど、ストレッチパンツだし。そもそも日本人の体位向上で、Mサイズそのものが以前より大きくなっているのだわさ。
こうなったら正月太りだけは断固阻止!で、せっせと歩こうと思っております。ビビリンちゃん宜しくね。(ラジャー byビビリン)

素晴らしい芸術品を見ても、つい内容量についても考えてしまうワタクシです
こういう形はたくさん入るんだよね

トーハク14

テーマ : 日記というか、雑記というか…
ジャンル : 日記

蝋梅には少し早かった

正月休みの最終日でもあり、金曜日でもある4日は、いよいよビビリンにご奉仕です。と言っても公園を散歩しただけですけれどね。
ご近所の蝋梅が七分咲きなのを見て、これなら公園の蝋梅園も良い感じになっているに違いないと勇躍出かけてみたものの、こちらはまだまだでした。盛りは半月以上先になるかと思われます。


それでも数ある中には咲いている木も有りまして
散歩1

三分咲きくらいかな
散歩

訪れる人が少ないお陰でビビリンもリラックス
散歩2

こんな日はドッグラン訪問は必須です
散歩4

大人しいひとが多くて楽しいビビリン
散歩3

追加

ランの外で黒ラブ嬢に会いました。盲導犬修行からコースアウトしたと言う、活発なお嬢さんです。
負傷中に付きランの中には入らないとのこと

散歩7

ランの外にもお友達はいて
散歩6

どしどし交流を深めます
散歩5

風が少し強い日も有りましたが、ビビリン地方の年末年始は好天続きでした。

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正月3日の競馬場

3日には川崎競馬場に行きました。
目的が有って出かけたのですが、この日も2日と同じく寝坊で全ての予定が狂ってしまいまして・・・。それに3日の川崎の混雑を分かっていなかったことも有り、ざっと馬を眺めてお腹一杯、そのまま帰ってきた次第。
川崎競馬場で、2,3日に十勝ばんえい競馬の催し(輓馬の展示、希望者は騎乗して撮影可、模擬レース(でも1頭のみなので、方法を見せる感じ?))が有るのを知って、川崎競馬場って行ったことが無いし、久し振りででっかい馬が見たいな、出来たらまたがっても見たいしなと、暮れの内は思っていたのです。でも調べてみると川崎は案外遠い。些か熱が冷め、また前日の東京国立博物館での目一杯の活動で疲れてもいたものですから、起床したのは予定の1時間後でした。
それでもここでくじけちゃならぬと、頑張ってお出かけしました。
川崎駅で大群衆を見て気が付いたよ。川崎には川崎大師が有るのね。そして川崎大師の初詣の人出って、全国で何番目とか毎年言われていたわね。
そればかりではなく、赤い旗を持った人々が大勢右往左往しているのを発見。箱根駅伝のコースじゃないですか。
せっかくここまで来たけれどもう帰りたいと思いつつ、何となくそれらしい方向に歩いて行くと、こう言う時に限って特殊能力が発現せず、あっさり競馬場行きのバス停を見つけてしまいました。しかも前のバスが発車したばかりなのに、次のバスが来ちゃった。
はいどうぞと言われてしまい乗りましたよ。タダだし(その時に漸く、ここでは競馬を元旦からやっていることに気が付きました)。
競馬場に着いてみると、ばんえい競馬の案内なんか何処にもない。警備員の人に聞いても知らない。スマホで調べても前年や前々年のレポートばかりが出て来るし。そんなことをやっている内に、あらかじめ調べておいた輓馬のお披露目タイムが終わってしまいました。次は確か午後からだった筈だけど、兎に角輓馬の催し物の案内のようなものが全くなくて、普通にレースしている。まさか私の勘違い?
こうなったら川崎競馬場の見学だ。


新年早々結構な賑わいです
競馬1

でも頑張れば前列で写真も撮れます
競馬2

念のためにパドックも見ておかなくては(賭ける気か、私。でも随分長いことやっていないので、最近の血統関係の知識及びデータの蓄積が皆無)
競馬3

いかにもお正月の競馬場と言う感じですね
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誘導馬ではなく、動く正月飾り?
競馬6

折角なのでちょっとだけ賭けてみましょうか。前走の時期と成績のみでやってみよう(滅多にマイナスで帰らない友人が、データの集め過ぎは良くないと言っていました。一番はパドックでターゲットをじっくり見ることだそうです)。
競馬7

2レースで片道の交通費をこじんまりゲット
競馬8

漸く輓馬は走路の内側のスペース(家族連れが子供を遊ばせたりするところ)に出て来るらしいと分かりました。
そろそろお出ましの時間にもなったのですが、2時間滞在してもうお腹一杯。何のために来たんだかと思いつつも、買い物(十勝の物産やら農産物やら)をして帰ることに。折角の正月休みはビビリンの散歩倍増計画を達成したいですしね。

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博物館に初もうで(続き)

この「博物館に初もうで」の企画で、トーハク(東京国立博物館)では干支に相応しい作品が必ず展示されます。
去年は応挙の犬の絵が見られましたが、今年のイノシシはどんな作品が紹介されるのかな。


石川光明作 野緒
トーハク1

野緒とは言うけれどなんとも愛らしい・・・
トーハク2

行くたびにつくづく見とれてしまう根付の数々
トーハク4

カメラの性能が試されます。近頃はスマートフォン搭載のものが高性能なのですが、ここは鳥撮りカメラでひとつ
トーハク5

限られたスケールの中にいかに完成された彫像を出現させるか、が彫り師の腕の見せ所
トーハク6

このひと達、埴輪の中でもファンの数のベスト3に入るのではないかと
トーハク27

みみずく土偶だそうです。みみずくの土偶と言う訳ではなく、目の造形からのあだ名のようなものでしょう
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子持装飾付脚付壺(まんまじゃないか)
相撲を取っている人達と行事がいますね

トーハク23

名品揃いでじっくり見たら1日では終わりません
トーハク13

トーハク15

鼠志野鶺鴒紋鉢:ねずみしのせきれいもんばち(美濃)
トーハク16

色絵牡丹獅子紋銚子:いろえぼたんししもんちょうし(伊万里)
トーハク17

馬医草子断簡(馬は大事にされていたのですね。まあ上等な軍馬の場合かもしれませんが)
トーハク18

大事な馬を診る人なので馬医の身分も低くはなさそうです
トーハク19

伝源頼朝座像(これが本人に似ているなら、政子さんが好きになったのも尤もな気が)
トーハク20

3時間いても駈足で一部を見たくらいのものですが、お腹が空いてしまい、しかし博物館内の食堂はいつも通りの行列で、結局そのまま外に出ました。3ヶ日のアメ横に回る気力もなく、食事は冒険せずに何時もの店で。ビビリンも待っているし、翌日もお出かけの予定が有るのでそのまま家路につきましたが、中々盛沢山な一日でした。

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プロフィール

MY SHINYA

Author:MY SHINYA

このところ、一番親しく付き合ってきた動物は馬なのですが、この度、一頭の犬と暮らすことになりました。
その犬のことをご紹介したいと思います。
他にも本のこと、映画のこと、山登りのこと、そして大好きな馬のことも、時々お話したいと思います。
楽しんで頂けると良いのですが。

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