LION(ライオン) 映画

例によって文字ばかりの回でございます。御用とお急ぎのない方は、是非寄って行ってちょうだい。

しかし「25年目のただいま」って、この(日本の配給会社がつけた)副題はないと思うな。
推理小説を読む前に犯人の名前を告げるのに近いと言うか、少なくとも「**が伏線だからよーく注意して」ぐらいのことは言っちゃってる。
いずれ解説を読めば分かることだしと思ったのかもしれないが、だからこそ解説を読む人は勝手に読むから任せておけと言いたい。
そしてアイキャッチとして25年と言う言葉を取り上げたいと言うなら、それに付けるに「ただいま」と言うお気楽な語感は、この映画の場合ないだろうと思うのだ。要するに「副題」と言うものを扱うにセンスがないなあと。
原題はただ「LION」で、その意味するところはラストで判明する。制作者はこの素っ気ない題名でも見に来て貰う自信が有るし、最後に観客に成る程そう言うことかと思うカタルシスを提供する意図が有るのだ。
実話を基にしたストーリーで、インドで迷子になった5歳の少年が、オーストラリアの家庭の養子になり、25年後にGoogle Earthで検索して故郷の在処を探り当てるまでのお話。
5歳の子供の記憶と現代科学の力が相まっての奇跡的な出来事。今まで多くの同様の境遇の子供達には果たせぬままに終わった夢が、今の時代は実現するのだね。スパイ衛星から、地上の人間の読んでいる新聞記事も読めるというニュースを聞いたのは随分前のことだけど、今更ながら実感しましたわ。
映画は主人公の子供時代(5歳)のシーンと、その25年後の成長してからのシーンと、比重が半々ぐらい。前半の描写は過不足なく、幼い子供が様々の巡り合わせに翻弄されて思いもかけない境遇に落ちて行く様と、そのバックグラウンドとしてのインドの風俗等見応えが有る。それにこの子役の愛らしさは勿論、兄の少年、母親、その他のインド側の俳優達も実に魅力的。
だが後半成長してからのシーンは、役者の演技はどれも皆(中でもニコールキッドマン)素晴らしいのだけれど、どこか色彩が淡く見えてしまう。
何故か。
この出来事を主人公のインドからの往復の旅路として考えた場合、往の部分では、幼い少年が外的な力によってなす術もなく物理的に「故郷」から引き離されて行く様が見えるのに対して、後半の復路の部分はGoogleの検索によって行われ、つまり主人公の旅は主に彼の内面で進む。そして映画であればその内面を映像化しなければならない。
制作者にとってはこの作業こそが腕の見せ所だと思う。
そこのところが成功したとは言い切れないところが、この映画の弱点かなと思った。実際には主人公の望郷の思いは終始失われることなく、現在置かれている世界に心身ともに軸足を移しながらも、母と兄が自分を捜しているのだと言うことを折に触れて考えずにはいられなかっただろう。義弟との葛藤や、義理の父母に対する感謝と反面違和感等も有り続けたことだろう。ところが設定を、5歳の時とその25年後の2期に絞ったために、後半部で継続的な思いである筈のものを一気に説明しなければならなくなった。
それで友人たちとの気軽なパーティーでの自分のルーツについての会話や、昔好きでお腹一杯食べてみたかったお菓子の記憶、恋人の言葉等で急激に望郷の思いが募ったように描いているが、違和感が有る。
義弟との、また義母とのやり取りの部分は簡潔でも意を尽くしていると思うが、恋人との行き違いのあれやこれやは冗長に感じられたし。
この映画には主人公の人生の他に、もう一人の少年(義弟ではない)の人生が描かれていると私は思った。そして最後にこの映画がその少年に捧げられていることが判明して納得。エンドロールの果てに、この少年の人生の「輝かしい一瞬」が登場する。
この映画、とても好きです。

このままでは画面が寂しいので写真を2枚ばかりお付けします
八重桜4

次項でご紹介するつもりの長瀞「通り抜けの桜」です
八重桜7
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さすがにもう散っちゃった・・・

春のお天気は変わりやすい。予報もなかなか当たらない・・・。
ビビリンは自然の中をのんびり歩ければそれで良いので、私がやることはチャンスが有れば即行動に移すこと。毎度お馴染みの場所だろうが、花が咲いていなかろうが、気持ちのいいロング散歩が出来れば、彼はご機嫌なのです。


花が程良く咲いている時は、どうしても混雑しやすいことを考えれば、静かなこんな日の方が却って彼には良いのかもしれません
名残1

誰もいないね
名残2

人がいないのは良いけれど、犬がいないのはちょっと寂しいかな
名残4

せめて鳥がいるところに行ってみました
名残5

鳥たちのお喋りを聞きながら歩いているとあちらに誰かいましたよ
名残6

これからドッグランに行くというお友達でした。
ビビリンは今日もロング散歩だけして、ランには寄らずに帰ります

名残7

帰り道に出会った少年
名残8

好奇心いっぱいな年頃です
名残9

新しく出会う犬たちの大半が年下になってしまいました。とは言え年を取って頑固者にならず、何時でも彼らと仲よく遊べるビビリンです。中身が何時までも子供っぽいせい?(何時までもハートが若々しいせいです byビビリン)

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名残の花見

K公園の桜は種類が多いので、開花の時期が一律ではありません。お花見シーズンが過ぎても、咲いている木は幾つか有り、どの辺りにそれが有るかを覚えておりますので、名残の花見に出かけて行きました。
それにしても、ビビリンをこの公園に連れて行き始めた頃は、ドッグランの場所を見つけられずに帰ったことも有ったくらいなのに、今では殆どこの公園を熟知、は大げさにしても、ここを初めて訪れた方に「何々はどこに?」と聞かれて、よどみなく説明できるくらいには分かるようになりました。
ビビリンがやって来る前にもたまには遊びに来ていた公園ですが、彼と散歩に行くようになって訪れる頻度も活動エリアも飛躍的に拡大。いつの間にか木々の着ける花の種類どころか、開花時期まで覚えてしまったのでした。


右手と中央の桜の木と比べれば、左手の木は随分遅い満開だと解ると思います
咲き残り1

菜の花畑の向こうには
咲き残り2

枝垂れ桜が何本かあり
咲き残り3

お花見の方々が集中しています
咲き残り4

よく似たひとと会いましたよ
咲き残り5

菜の花畑の隣では芝桜を養生中
咲き残り8

今日はゆっくりお花見をして
咲き残り6

ランには寄らずに帰ります
咲き残り7

ビビリンもこの公園での過ごし方のバリエーションを増やしたようです。

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春の八国山

八国山は山と言う割には案外暖かくて、桜は公園と同じ頃かむしろ少し早めに咲くのだと知っているので、まあ少しは残っているかなとあてにせずに花見に出かけて行きました。大好きな場所なのですが、暫くの間工事が続くらしいし、その工事の着地点が好みに合いそうにないという理由で、近頃はご無沙汰だったのです。つまり花の咲き始めや途中経過を全く見ていない。
今回は桜が残っていれば儲けもの、とにかく人がいない時に、少しでも里山の風情が濃い間に歩いておこうと言うキモチで。


もうすっかり新緑の季節
八国2

でも勿論咲き残っている花も有りました
八国1

何本か、ですが
八国4

八国3

君はやっぱり山の子ですね
八国9

お馴染みの鳥撮りスポットです。
鳥取カメラ持参でしたが、薮も大分切り払われてただ今工事の真っ最中。居たのは動作がゆっくり目なこのひとだけでした

八国7

羽の色から雲雀(ひばり)かと思ったのですが嘴が違う(長すぎる)ような。鴫(しぎ)の仲間のような気がします。
と言うことは、雲雀より珍しい?

八国10

久しぶりで大分のんびりしていたので、帰り道に早めの夕方の散歩のひと達に会うことが出来ました
八国5

相手を好きだと思うと
八国6

好きが返ってくるみたい・・・
八国8

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公園でお花見

はあ~、またアップが季節に先行されてしまいました。今更驚くようなことではありませんが"(-""-)"。
桜は俊足ランナーなので、追いつくのが大変。花見に間に合うだけでも一苦労です。そして何とか間に合うとすっかり安心して、ふと気が付くと今度はその時撮った写真がじわじわと季節から取り残されて行く・・・。ま、ワタクシの場合は、ほぼ恒例行事と言いましょうか。


1週間ほど前の、ハイシーズンは逃したもののまだ十分に咲き残っていた頃
花見1

この公園の桜は幾つかの種類が有るので、それぞれ色合いが微妙に違います
花見7

ひと気のない時間を見澄まして出動
花見2

枝垂れは少しだけ満開の時期がゆっくりなのです
花見4

まだまだ見応え十分
花見3

花見5

山桜もソメイヨシノ辺りと比べると少し開花が遅い
花見6

今回は鳥撮りカメラ持参ですよ。漸く四十雀(しじゅうから)を一応それと分かるように(分かりますよねっ)撮ることが出来ました
花見12

週末にはずらりとブルーシートが敷き詰められている「宴会通り」にも誰もいません
花見9

だってもう花は散り始めている・・・
花見8

花見10

ビビリンと水入らずの良いお花見が出来ました
花見0

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MY SHINYA

Author:MY SHINYA

このところ、一番親しく付き合ってきた動物は馬なのですが、この度、一頭の犬と暮らすことになりました。
その犬のことをご紹介したいと思います。
他にも本のこと、映画のこと、山登りのこと、そして大好きな馬のことも、時々お話したいと思います。
楽しんで頂けると良いのですが。

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